今回のテーマは
資源の有効活用
限りある資源を有効に活用するために「リデュース」「リユース」「リサイクル」といった3R政策が唱えられています。なかでも、循環型社会の形成を目指すリサイクルは、本来であれば廃棄される資源を回収して再度利用する取り組み。長期的な資源確保と、処理される廃棄物量減少の両方に役立てることができます。
Green Down Project
「羽毛循環サイクル社会」の実現に向けた取り組みを推進していくプロジェクト。不要になった羽毛製品を焼却せずに回収・洗浄し、GREEN DOWNとして再利用することによって、二酸化炭素排出の削減や、天然素材である羽毛の安定的な供給が可能に。羽毛製品の適正処理や再資源化のシステムづくりを目的にしています。
Pick UP!
株式会社 ナンガ
1941年創業の縫製メーカー。羽毛の選定・洗毛・管理など、寝袋の製造により培ってきた経験を活かし、2002年にダウンジャケットを製品化。天然資源である羽毛製品をアフターケアしている。
TEL:0749-55-1016 /米原市本市場182-1
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教えてくれたのは…横田 智之 社長
わが社の取り組み
1. 羽毛の再資源化
2. 羽毛の回収・分別・洗浄
3.リサイクル羽毛製品の開発
4.自社羽毛製品のアフターケア
長年培ってきた羽毛製品製造の技術
用途に合わせた適正な製品を再資源で実現
羽毛製品とはそもそも、鶏肉の食用化によって増加した水鳥の羽毛を有効活用したもの。軽くて保温性の高い天然素材である羽毛は、貴重な素材だからこそ NANGA では、一度使用した羽毛の再利用にも力を入れている。命に関わる登山用品とは違い、日常使いできるアウトドア製品にリサイクルした羽毛を使用。5~6アイテムを展開している。
羽毛の再資源化と製品のアフターケア
愛着のあるものをメンテナンスで長く大切に
一度使用された羽毛を回収・分別・洗毛し、新たな製品にすることは容易ではない。だからこそ、その価値を理解できる人に手に取って欲しいと願う同社。創業当時から「アフターケア」のサービスを続けており、大量生産・大量消費ではなく、“ 本当にいいものを長く使う”という心豊かな生活への変革を、問いかけ続けている。
実はコレ、SDGs とも関係してる
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットで決められた、国際社会共通の目標のこと。